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執筆者の写真TAのおばちゃん

~小学校に上がる前の先取り学習について~

更新日:2019年12月21日

この時期になると、来年小学校に上がる子ども達の健康診断が始まり、入学準備が本格化してきますね。最近は、ランドセルもカラフルになり、ここでも時代を感じます。


新一年生の準備について、勉強のことも気になる保護者の方が多くなってきます。

入学前にはどんな力が必要なのでしょうか。


一年生になったら、すぐに、ひらがなやたし算の勉強が始まります。ですから、ある程度字が書けたり、数字の概念を持ったりしている方が、子供は楽だと思います。


初めての環境で、緊張もするでしょうし、おまけに勉強も難しいと気持ちが前向きになりにくいと思います。ただ、度を過ぎた先取り学習のために、幼児の時から、勉強、勉強と詰め込むことは考えものだと思っています。以前にあるお母さんが、年長のお子さんに「あなたは勉強だけしていたらいいのよ」と言われるのを聞いてびっくりしたことがあります。お母さんは、子供のためにと一生懸命なのですね。皆さんはどう思われますか?


子供には、その年齢に応じて獲得していくべき発達課題があります。

幼児期(3歳~6歳)は、自分という存在が周りにどのような影響を与えるかを学んでいく時期です。周囲の人たちと沢山関わって自分の周囲への影響力を体験し、社会的な関係を作り出したり、関係を保持・強化していく中で自分を認識し、しあわせ(JOY)になるパワーを育てます。


そのためには、お友達との関わり(けんかや仲直りも含めて)がとても大切になります。

勉強が大切だからと、親が習い事の掛け持ちをさせ、周りと関わる機会が減ってしまうと、人間関係の基礎を築く時期に大切な経験ができません。

そうして、小学校に上がると周りのお友達との距離感が難しい子にならないとも限りません。適度な勉強と適度な遊びが必要になってくる時期なのです。自然に触れたり、身体を使って遊んだりすることもとても大切です。この時期は特に心と身体のバランスを育む子育てを心がけたいものです。


人は、しっかり遊んで楽しい思いをいっぱいし、また自分は大切にされているんだという自己肯定感が育っていくと、心の中にプラスのパワーが充電し、より大きな力を発揮できるようになります。プラスのパワーをいっぱいにして小学校に上がってもらいたいと思っています。



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