最近のスタッド学習教室で、私はちょっとわくわくすることを始めました。
それは、「愛のストローク運動」
教室を19年間やっていますが、ここ何年かで、言葉使いが気になる、コミュニケーショ
ンが上手に取れない、お友達との距離感が分かりにくいというような子が増えてきたよう
に思います。何が原因かという話をすると、いろいろ意見は出るとは思いますが、まずは
教室内でのコミュニケーションをよくしたいと思いました。
“ストローク”はTAの用語で、「存在認知の一単位」です。
要するに、自分一人ではなく、そこに誰かいることが分かってるということです。
教室には、何人かの子ども達が一緒に学習します。当然何らかの関わりが出てきます。
その時に、この教室にいて良かったと思えると、学習意欲が出ます。反対に勉強しようと
思って教室に来たのに、イヤな感じだとやる気もなくなってしまいますよね。
ですから、子ども達がやる気が出る環境を作ろうと考えています。
「ストローク」と目立つ場所に書いておくと、子ども達は、「これ何?」と聞いてきます
。
説明をする時には、必ず、関わり方は気持ちいい方がいいよね、そのためにどういう関わ
り方をしていけばいいか考えようね。と声掛けします。でも、子ども達は、普段そんなこ
とを考えたことがないので、どうしたらいいのかわかりません。そこで、「先生にストロ
ークをください」とお願いをします。具体的には、帰りに必ず先生に声掛けして握手する
、黙って帰らない、と言うことです。
こうすれば、先生が喜ぶと思うと子ども達は私と握
手してくれます。どうしてもできない子はハイタッチやアイコンタクトでもOK。
戸惑っている子にやり方を強要することは返ってマイナスになるからです。ところが、案
外みんな気持ちよく握手してくれます。小さな子は毎回「ハグ!」。
とってもスキンシッ
プになり、帰りがけに私から「お疲れさま、今日も頑張ったね」と存在へのプラスのスト
ロークをあげることもできます。私も気持ちいいし、子ども達もきっとイヤな気持ちで帰
ることはないでしょう。
そして、家に帰って宿題を頑張る!という良い循環、さらには、
教室内が愛のストロークで満たされることを目指して、今日も楽しみに教室の準備をして
います。
プラスのストロークに慣れていない子はとても多いです。普段は、お家でもできていない
ことに目が行き、ついマイナスの言葉かけをしてしまうことが多くないですか?
少しでも気持ち良い会話や関わりができると家庭が居心地のよいものになり、気持ちよく
過ごせることが多くなると思います。
まず、握手やハイタッチから初めて見ませんか?
ストロークは、親が子供を操作するために、出し惜しみをしたり、受け取らないように教
えたりすることがあります。「ここで褒めたら調子に乗る」や「人に褒められても、あん
まり図に乗らないでね」とか言ってませんか?
そうすると親は子供がもっと頑張るように思えるかもしれませんが、反対に子供は自分を
否定されたと感じて、やる気がなくなることも多いと思います。
できたことやお母さんが嬉しかったことをまず褒めて共有する、そこから始めると子ども
のいいところが見つかって褒めることも多くなるでしょう。愛のストロークがいっぱいの
家庭や教室にしていきたいものですね。
ストロークについて興味のある方はぜひ、ハッピーママの会にご参加くださいね。
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